ワインで育毛 酸味成分「酒石酸」に毛髪成長促進効果か

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ポリフェノールによる作用で(飲み過ぎなければ)健康に良いとされるワイン。そんなワインに今度は毛髪の成長を促進させる効果が見つかったとのこと。ワイン好き、かつ薄毛のみなさんに朗報となるか、そんな記事です。

酒石酸とは

酒石酸は、食品添加物として酸味料やベーキングパウダーなどに利用されるとても身近な物質です。自然界ではブドウやワインに多く含まれる酸味成分です。「ワインのダイヤモンド」と呼ばれるワインボトルの中で見られる結晶は「酒石」といい、ワインに含まれる酒石酸とカリウムが結合したものです。ワインの品質の良さを表すものとされ、ワイン好きにはお馴染みのものですね。
この酒石酸には皮膚の収斂作用、弱酸性の保持、微生物に対する増殖の抑制や発育阻止などの効果があり、皮膚の古い角質を除去するためのケミカルピーリング剤としても使われています。
また、酒石酸にはL-酒石酸、D-酒石酸、そして天然には存在しないメソ酒石酸の3種類があり、今回取り上げるのは天然に比較的多く存在するL-酒石酸です。

ロート製薬による研究

ロート製薬って目薬の会社じゃないの?

今回ワインなどに含まれる酒石酸に毛髪の成長促進効果があることを発見したのは、ロート製薬です。ロート製薬?目薬とかパンシロンとかの会社じゃないの?と思った方は、認識を改める必要があります。
ロート製薬はヘルス&ビューティー事業を中心に、食事業、再生医療事業、グローバル事業と4つの主力事業を標榜し、1995年に毛髪研究を開始、2018年には発毛成分「ミノキシジル」を国内最大濃度5%配合した発毛剤「リグロEX5」を発売し、発毛剤市場に参入しています。ミノキシジル5%といえば、あの「リアップX5プラス」と同濃度。つまりロート製薬は我々薄毛男性にとって決して軽視できない、むしろ注目すべき企業となっています。

酒石酸についての研究

ロート製薬によれば今回の研究は

薄毛は毛髪の成長期が数カ月~1年に短くなった状態であり、薄毛を改善するためには、短くなった成長期を元に戻し、ヘアサイクルを正常な状態に再生する必要があると考えられています。人生100年時代のQOLを高めることに貢献するため、毛髪関連細胞に影響のある成分の探索を行い、今回、「酒石酸」の毛髪関連成長因子の産生促進作用を見出しました。

とのことです。

参照  ロート製薬ニュースリリース

研究の成果

今回の研究の成果として以下の2点が挙げられています。

結合組織性毛包細胞への作用

L-酒石酸の添加により、結合組織性毛包細胞のFGF-7産生が有意に亢進することが確認されました。FGF-7は毛包上皮系細胞にある受容体に働きかけ、毛髪の成長を促進させる作用が知られています。

参考文献  論文データベースサイト

毛乳頭細胞への作用

L-酒石酸の添加により、毛乳頭細胞のVEGF-A産生が有意に亢進することが確認されました。VEGF-Aは毛包周囲の血管新生を促進し、発毛や毛髪の成長を促進させる作用が知られています。

参考文献  The Journal of Clinical Investigation

まとめると

今回は細胞レベルの研究で、酒石酸の添加によって毛髪関連の成長因子の産生を促進させる作用が確認できたということです。いわば試験管レベルでの研究段階であり、酒石酸を塗布したり、飲み薬のように摂取したり、注射したりして効果があるか?というところまではまだまだ今後の研究が待たれる段階ということです。
ましてやワインをガブ飲みしたからといって、すぐに効果が表れるのを期待するのは無理筋のようです。美味しいワインを適量楽しみながら、研究の成果を享受できる日を気長に待つとしましょう。

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